ミルクティー日録

ワタシが世界の中心だ

MORSE

⚠︎以下、ネタバレご注意下さい。

11月26日、MORSEを観に行かせていただきました。ジャニーズWESTとしての舞台ではなく、小瀧望としての舞台を見るのは初めてだったため、少し、というよりか、かなり、緊張しました(笑)

まずは、一番最初のシーン。透明の箱に入って「ブタ!」って叫んでるシーン。見えない、届かない誰かに、ひたすら想いを伝えようとしている彼は小瀧望ではなく、どこからどうみても12歳の「オスカー」でした。一気に物語に吸い込まれていく感じがして心地よかったです。

両親は自分のことなんて分かってない、友達は自分のことになんか耳も傾けてくれはしない、そんな環境で出会った「エリー」という存在は、オスカーにとってとても大きなものだったと思います。もし、エリーが女の子でなくても、男の子でも愛するというオスカーの言葉に嘘はなかった。その真っ直ぐな気持ちが、誰かを愛したい、誰かに愛されたいという彼の欲望が、今オスカーが求めているもの全てだと思いました。

そんな欲望に反して、オスカーを取り巻く環境は良くなるどころか悪くなる一方で。大好きだった、優しかった父は、オスカーの知っている父ではなく、母には暴言を吐いてしまう、学校でのいじめはどんどん激しくなる。更に、エリーは人間ではなかった。きっと彼の気持ちはどん底だったのだろう。そう思うと、心が痛くて仕方ありませんでした。

街で起きている連続殺人事件の犯人はエリーの恋人だなんて事は知る由もなく、「僕がやっつけるんだ!」と意気込んでいるオスカーは本当に愛おしくて愛おしくて。衝動的に抱きしめたくなりました(笑)

(一気に話は飛びますが)オスカーが3分間潜水出来なければ殺すと脅されるシーン。見てるこっちは本当に苦しくて、私自身が水中に放り出されてるわけではないのに息がうまくできませんでした。そのくらい、オスカーの必死さが伝ってきたシーンでした。小瀧くんが「自信はある」と言っていた言葉の意味を理解した瞬間でした。凄かった。私の意識は自然とMORSEの中にありました。

私が見ていたのは「小瀧望」ではなく「オスカー」だったから、そこに立っているのは「本物のオスカー」で、私が見ていたのは彼らの現実なのではないかと錯覚するくらい、本当に素晴らしい舞台でした。それと同時に彼は大丈夫なのかというどうしようもない心配と、何も出来ないもやもやで胸がいっぱいになりました。しかし、最後のカーテンコールでセンターに立っていたのは紛れもなく「オスカー」ではなく「小瀧望」で、「小瀧望」の笑顔が見れてホッとしたのと、彼の演技力に圧倒されてしまい、拍手どころではありませんでした(笑)最後のカーテンコールで出てきた小瀧くんはめちゃくちゃ笑顔で、おててをパッて開いだと思ったら胸に手を当ててキャッキャッしながらはけていったんです。あぁ、彼は本物の小瀧望だ、そうか、私は小瀧望を生で見たんだという実感が湧いた頃にはもうはけてしまっていました(笑)

正直、MORSEは精神的に本当に辛くて、悲しい舞台だったけど、それを越す愛と感動がありました。本当に面白かったです!!原作読もうと思いました!!